拙訳ですので、よろしければ原文もあわせてお読みください。
http://www.channelfireball.com/articles/theros-set-review-white/

点数について

5.0:間違いなくデッキに入れるカード。
4.5:他のカードに関係なくデッキに入れるであろうカード。
4.0:このカードの為にその色を使う(足す)ことを考慮するカード。
3.5:デッキにそのカードの色を入れたくなるカード。
3.0:その色をするきっかけになるカード。(その色を使うならほぼ100%デッキに入るカード)
2.5:このレベルのカードが何枚かあるならその色を使うカード。(その色を使うなら90%はデッキに入るカード)
2.0:色が合うならまぁ使うカード。(その色を使うなら70%はデッキに入るカード)
1.5:色が合うなら50%くらいはメインに入り、そうでなくてもサイドカードにはなるカード。
1.0:メインデッキに入れるにはちょっと残念なカード。(デッキが弱い時は入る)
0.5:サイド後から入れることはあっても、メインから入れることはまずないであろうカード。
0.0:メインでもサイド後でもデッキには入りえないカード。



《戦識の武勇/Battlewise Valor》 2.5点
テーロスにおけるオーラやコンバットトリックにおいては面白いバランスにある。まず英雄的というメカニズムによって、どのクリーチャーでも追加で素敵な効果を得ることが出来る。
時には2流カードを英雄的の誘発に使うこともあるだろうし、本当に弱いカードを使うこともありうる。
一方で、コンバットトリックは授与カードと競合する。クリーチャーを対象に取るカードが8枚あってクリーチャーが11枚しかないようなデッキを回せるはずがないだろう。戦識の武勇は強いカードで、通常のセットならデッキに入れたいカードだが、もし十分な授与カードが取れていれば、このカードを入れないこともあるだろう。


《乗騎ペガサス/Cavalry Pegasus》 1.5点
優秀なオーラが複数ある環境では、1/1のフライヤーは時折すばらしいカードになりうる。特に人間クリーチャーが複数いれば彼らは馬に乗りたがるだろう。
人間が多いデッキでは、こいつは素晴らしいカードになる。なので人間とオーラの組み合わせによってこいつはプレイされることもあるだろうが。こいつを適当にデッキに入れることはしないし、人々がこれを過大評価することを怪しく思う。しかしこのような点数が変わりうるカードによってリミテッドは面白くなっているのだ。


《天界の執政官/Celestial Archon》 4.5点
これは1枚でクリーチャーをゲームに勝てる生物に化けさせるだけでなく、もしそのクリーチャーが対処されても4/4飛行先制という生物を残してくれる。
もし7マナに達しなかったとしても、これを生物として唱えるだけで十分すばらしいカードだ


《岩への繋ぎ止め/Chained to the Rocks》 3.5点
これは明確に赤白のカードであり、こいつはコストに少し難はあるものの確定除去としてそれ以上の価値があるカードです。この環境でのエンチャントはミラディンブロックでのアーティファクトの様に他のセットと比べればリスクが大きいカードです。だからといって岩への繋ぎ止めが悪いカードになるわけではありません。これは他のエンチャントにも言えることですが、もしあなたのデッキにエンチャントが少なく、相手がエンチャント破壊を複数持っているようならサイドアウトすることを考慮する価値はあります。
このセットでは利口なサイドボードがものを言います、メインに1-3枚しかないエンチャントならそれを点数の劣るエンチャントでないカードに変えることで、相手のハンドにエンチャント除去を腐らせることが出来るのです。


《ヘリオッドの選抜/Chosen by Heliod》 2.5点
クリーチャーの数には気をつけないといけないが、もし生物を対象とするカードが何枚か必要なら私はこれを選ぶことがよくあるだろう。キャントリップがついているカードはいつだっていいカードだし、英雄的を誘発させることが出来るというボーナスは素晴らしい。
こいつはデッキを埋めるのに素晴らしいカードだが、しかし序盤にピックしたいカードではない。


《不屈の猛攻/Dauntless Onslaught》 3.0点
コストが50%増えているものの《共生/Symbiosis》は素晴らしいコンバットトリックだ。時には+2/+2修正で1:1交換に終わることもあるかもしれないが、しかし大体の場面でそれ以上の仕事をしてくれるはずだ。


《受勲したグリフィン/Decorated Griffin》 1.5点
多くのデッキが高マナ域に困らないだろうということが、このカードを少し冴えなくしている。
能力は悪くはないのだが、5マナ2/3飛行ではこれを使いたいデッキでは、相当マナの受け皿が必要になるだろう。


《神聖なる評決/Divine Verdict》 3.0点
大きな生物も殺すことが出来る除去はこのセットでは高い需要があります。なので神聖なる評決が取り合えず1枚あれば嬉しいと私は思います。このカードの有効性は相手が優秀なプレイヤーであれば急落します、それでももし7/7を殺す手段がないのならば、このカードを避ける理由は見つかりません。


《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion》 4.5点
エルズペスは場に出てしまえば殺せないというだけではなく、彼女は自分にとって脅威になる殆どのクリーチャーを破壊することが出来ます。このセットが通常のセットよりもより多くの巨大な生物を持っているということも噛み合わさって、このカードは間違いなくボムなのです。


《エファラの管理人/Ephara’s Warden》 2.0点
どれだけ弱いタッパーでもデッキには入りうるのではないだろうか。これは除去としては弱すぎて除去の枠からは外されてしまった《燃えさしの火弾/Ember Shot》と似たカードかもしれない。そしてこのカードは怪物化したクリーチャーや、授与されたクリーチャーをタップすることは出来ないが、それでもデッキに入れるだけの仕事はすることが出来る。何枚も欲しくはないし、サイドアウトすることを厭わないカードだがそれでもゲームの流れをコントロールするのに十分な仕事をしてくれる。


《ヘリオッドの福音者/Evangel of Heliod》 3.0点
最悪のシナリオでも、ヘリオッドの福音者は場に3体の生物を並べてくれる、そしてそれを大きく超える数の生物を得ることも難しくはない。回避能力のない怪物や授与された生物に対して3-4体の1/1というのは良い解決法となります。そしてその間に優位を取ることは十分出来るので私はこのカードが好きです。


《威名の英雄/Fabled Hero》 4.0点
もし英雄的がなかったとしても、3マナ2/2二段攻撃は素晴らしい性能なのに、威名の英雄はそれ以上の能力を持っているのです。コンバットトリックによって大ダメージを与えるだけでなく、もし何もしなくても相手はコンバットトリックを恐れてゲーム終盤ではブロックせざるをえないでしょう。


《恩寵の重装歩兵/Favored Hoplite》 1.0点
あなたは決して2t目や3t目にコンバットトリックを打ちたくはないし、かといって1点クロックは貧弱すぎる。ゲーム終盤では1マナ生物をわざわざ育てたいとは思わない。だからデッキに入れるかと言うと、避けることが好ましいカードだと私は思う。


《不死の贈り物/Gift of Immortality》 1.5点
不死の贈り物には授与にはない、アドバンテージを取れないという欠点を抱えている。このカードはオーラで、対象を取ることができるのだが、バウンスや追放によって1:2交換をされうることは免れない。これはメインデッキカードとしては良くないが、バウンスや追放がないデッキに対してはサイドインに値するカードである。


《異端の輝き/Glare of Heresy》 0.5点
これは素晴らしいサイドカードでも、メインにぎりぎり入るレベルのカードでもありません。もしこれがメインにぎりぎりはいるカードだというならば、それは環境が白一色に偏るようなシールドの場合でしょうが私はこの環境の白がそういった色だとは思いません。


《神々の思し召し/Gods Willing》 3.5点
何か大きな動きをするときに、それが怪物化でも、オーラの授与でも、もしくは単に6マナの生物を唱えるにしろ、これ以上のカードはありません。1マナで生物を守れるということは素晴らしいです。そしてこのカードの使い道はそれに限らず、2マナ域の生物が攻撃する補助にもなります。
このカードの恩恵をあまり被れない、除去の少ないデッキを相手にするときなどは素晴らしいカードとはいえませんが、それでも私は早い順目でピックして取れただけデッキに入れるでしょう。


《太陽の神、ヘリオッド/Heliod, God of the Sun》 4.5点
ヘリオッドは生物がいない時に最高の神である。大体の神はクリーチャーが出ていないとまったくもって弱いが、彼は生物を必要としない、自分で作り出すからだ。均衡した場面では警戒はとても信頼できるし、言うまでもなく5/7は場をひっくり返すサイズだ。


《ヘリオッドの使者/Heliod’s Emissary》 3.5点
使者はただクリーチャーとして唱えるだけで素晴らしい、クリーチャーとして唱えられることが多い授与カードになるだろう。相手の一番強い生物をタップできる3/3はブロックするのが本当に難しい。もし授与で唱えられたならば、戦闘でその生物を失うことはまずないだろう。


《希望の幻霊/Hopeful Eidolon》 3.0点
4/4あたりにでもつけて、コンバットで相手の生物と相打ちになりながらこっちには1/1絆魂が残り5点のライフを得られる動きはとても良い、もしかしたら複数回殴れることもあるだろう。もしサイズの大きい生物がいなければ、こいつの価値は若干失われるが、高マナ域をまったく取れないってのは逆に難しいだろう。


《百手巨人/Hundred-Handed One》 4.0点
場に出すマナが安いだけでなく、あなたが6マナに達すればこいつは間違いなく化け物になる。どの怪物化をもつ生物にもいえることだが、あなたはテンポロスに苦しむ可能性がある、しかし少なくてもこいつは生き残る限り、相手の攻撃をとめ続けることが出来る。


《ラゴンナ団の長老/Lagonna-Band Elder》 2.0点
3マナ2/2ってカードは最悪のカードではないし、しばしばこいつでライフを得ることが出来るだろう。でもそれは全然魅力的ではない。
しかしながらこいつでマナカーブを埋めないといけないこともあるだろう。(と少なくてもベンズは僕にそういい続けてる)


《今わの際/Last Breath》 2.5点
もしメインデッキから今わの際を一切抜いてしまうようなことがあれば、それは私にとって驚くことです。しかしまず1枚でやってみるのがいいでしょう。
これは除去としての責任を果たせないこともありますが、相手に与える4点のライフというのも非常に妥当な能力です。


《レオニンの投網使い/Leonin Snarecaster》 2.0点
大部分のセットでこのカードは2.5点の価値はあるでしょう、しかしテーロスは2マナ2/1が複数欲しいセットだとはいえない程度には遅い環境でしょう。
テーロスは投網使いのためのセットではなかったということですが、それでも多分まだ適切なカードであることに私は驚きません。


《目ざといアルセイド/Observant Alseid》 3.0点
これは私に《ドラゴンの鱗/Dragon Scales》を思い出させます。もしオンスロートドラフトをやったことがあれば、それが良いカードだったことを知っているでしょう。
クリーチャーを大きくすることが出来るのならば警戒はとても望ましい能力です、そうまさに授与クリーチャーは確実にそれをもたらしてくれます。
さらにこれは2/2を場に残してくれるということも素晴らしいです。付け加えると、3t目に生物を展開する必要があるとき、アルセイドはその役割を果たせるのです。


《ヘリオッドの試練/Ordeal of Heliod》 1.0点
試練サイクルはまさに授与カードの対極にあるカードだ。これらは通常のオーラと同じで1:2交換を取られやすい、そして追加のボーナスを得るのに待たされてしまう。
"10"という数字はたしかにとても大きいものだけど、私は10点のライフがそれに見合う効果だとは思えない。


《密集軍の指揮者/Phalanx Leader》 3.5点
あなたが殆ど英雄的を誘発させることが出来ないデッキでさえなければ、密集軍の指揮者は素晴らしいカードとなるだろう。ゲーム内の全てのコンバットトリックが素晴らしいカードになるし、もし何も持ってなくても相手はこいつを警戒して動かないといけない。
例えトリックが少なくて、相手が除去コンだとしてもこいつは入れたままにするかもしれないというくらい私はこのカードに魅入られている。何故ならその場合でもこいつは敵のターゲットになってくれるだろう。


《解消の光/Ray of Dissolution》 2.5点
2枚までのエンチャント除去をメインに入れる事はにかなっています、特にシールドでは。
大部分のフォーマットでは、これはまずサイドボードカードでしょう、しかしテーロスでは私はこれをメインに入れることを好み、相手によってサイドアウトするでしょう。


《エイスリオスの学者/Scholar of Athreos》 1.5点
テーロスではその機会は他より少ないでしょうが、《角海亀/Horned Turtle》が必要になることも時にはあるでしょう。もし白黒をやっているならデッキに入るボーダーになるカードですが、起動型能力もとても素晴らしい能力というわけではありません。


《セテッサの戦神官/Setessan Battle Priest》 1.0点
もし2マナ1/3が欲しいというなら、サイドインしても構いません。英雄的によって得られるリソースは小さすぎてわざわざ言及するに値しません。


《セテッサのグリフィン/Setessan Griffin》 2.5点
白緑デッキではこれは強力なアタッカーです、しかに私はこれを緑のないデッキでプレイすることに関しては戸惑いを覚えます。しかし3マナフライヤーはまだ価値のあるカードといえます、特にあなたが優秀なオーラを複数枚持っているならば。


《沈黙の職工/Silent Artisan》 1.5点
ご覧の通り、あなたは《スレイベンの純血種/Thraben Purebloods》を必要としたこともあっただろう。これのカードを恥じることはない。


《万神殿の兵士/Soldier of the Pantheon》 2.5点
残念なことに万神殿の兵士にとってリミテッドは間違った戦場だ。多色のカードはそんなに多くなく、この兵士はほとんどサバンナライオンだ。それば酷いカードでもないが、特に優秀なカードでもない。

《ヘリオッドの槍/Spear of Heliod》 4.5点
ヘリオッドの槍はリミテッドにおいて素晴らしいカードです。これは《栄光の頌歌/Glorious Anthem》であるだけでなく、それだけでも凄いのに、さらに相手が攻撃することを困難にします。
つまりあなたのデッキが生物の多いデッキでも、少ないデッキでも、つまり殆どどんなゲームでもこれは優秀なカードとなるのです。もし槍の起動マナを残して、相手にターンを渡して攻撃前に破壊されると苦しいこととなるでしょう。なので自分のターンの動きを考える時そのリスクについては気付いておいてください。


《旅する哲人/Traveling Philosopher》 1.5点
熊が必要っていうなら熊が必要なんだろう。哲学を言ってる訳じゃなくこれが真実だ。



《邪悪退治/Vanquish the Foul》 3.0点
いつでも万能除去をピックできる訳でなく、かといってクリーチャーを除去する必要はある。
コストは重く、条件付の除去だが、仕事はしてくれる。これはあなたが困らされる生物はだいたい除去できるだろう。占術1は、こいつの評価に大きく貢献するわけではないがおまけとしては良い効果だ。


《天馬の乗り手/Wingsteed Rider》 3.0点
信心の助けになる《風のドレイク/Wind Drake》なんだから良いカードだ、そして+1/+1カウンターを乗せる事が出来るカードを十分ピックしているだろうから、大体はドレイクより優秀なカードになってくれる。


《鋤引きの雄牛/Yoked Ox》 1.5点
相手のクリーチャーによってはこのカードはとてもかみ合ってなく、弱いカードとなるので私はサイドボードに置いておきたいです。飛行デッキやオーラデッキに対して、このカードは何もしません。そして必要とあらば、雄牛はあなたのオーラの対象をなりうることにも注意してください。

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索