前文の方は上のページでご覧ください。構築感想の邦訳は考慮中です。
また拙訳ですので、よろしければ原文もあわせてお読みください。
http://www.channelfireball.com/articles/scars-of-mirrodin-set-review-red/

《電弧の痕跡/Arc Trail》
Constructed: 2.5
Limited: 4.0
実際のところ、こいつは4.25点くらいはある。他の除去よりは上だけど爆弾カードと同じ点数に達しているわけではないからだ。そしてこの得点の理由はこの環境にある。早い環境のため生物のサイズがいつもより小さく、マイアや感染持ちクリーチャーのおかげで1点ダメージの対象には困らないからだ。マイアと3t目に出てきた4マナクリーチャーをこれ1枚で焼き払えばこいつの強さは分かって貰えるだろう、1t目呪文爆弾、2t目マイア、3t目金属の駿馬って来たら普通なら嫌になるだろ?


《突撃のストロボ/Assault Strobe》
Constructed: 1.0
Limited: 0.5
こいつをデッキに入れるには、デッキにいくつかの要素が必要だ。まず初めに回避能力持ちがデッキに十分居ないといけない、これはソーサリーだから使ったクリーチャーの攻撃を通すのはそんなに簡単なことじゃなしね。5/5二段攻撃だよ、やったね!っていいながらマイアにチャンプブロックされるのは好きじゃないだろ?
二つ目には、2段攻撃が有効に働くためにはある程度のクロックとなるやつが必要だ。まぁ簡単な話が感染か装備品ってことになる、そして赤い感染デッキってのはメジャーなアーキタイプじゃない。・・・ということは分かるね?
実のところ、最初の方はこのカードはデッキに入ることが大いにあると思っている・・・あぁインスタントと間違えてデッキに入れちゃってってひとが出てくるからね、実際それをもう何度も目にしてる訳だし。


《連射のオーガ/Barrage Ogre》
Constructed: 1.0
Limited: 3.0
ミラディンのリミテッドにおけるオーガってのはいつも特殊な立ち位置に居るみたいだ、それは元祖でも傷跡でも変わらない。みんな強力で重いカードばかりだ、そしてそいつはこのカードでも変わらない、こいつが悪いカードだって言うことはない、むしろ今まで以上に強力な方に入るだろう。いやまぁ、オーガの装具奪いや錆口のオーガはもっと重いからね。こいつを取って、場に出せば重いカードがドラフトでよくないってことが分かるし、この環境が早いってことも分かってくれると思う。あぁ環境が早い早いっていうけどこれはドラフトの事ね、シールドは比べると大分遅いよ。


《刃族の狂戦士/Blade-Tribe Berserkers》
Constructed: 1.0
Limited: 1.5-3.0
丘巨人ってのはまぁ素晴らしいカードじゃないけれど大体の環境でデッキに入るカードで、速攻で6点飛ばすってのは十分すぎる。赤白や赤青の金属術デッキはこいつが入るにはいいデッキだと思うね、金属術デッキにおけるアーティファクトじゃない枠に入れるのにふさわしいカードだよ。


《血まなこの練習生/Bloodshot Trainee》
Constructed: 1.0
Limited: 1.5
4マナ2/3ってのはまぁ最悪ってほどではないし、何かしらのパワーを上げる装備品があるならこいつは間違いなくデッキに入るだろうね。バニラのやつが時々ヴィザラになるってのは結構魅力的だし、相手はこいつのために何がデッキに入ってるか分からないから拘引を使ってくれることもあるかもしれないしね。

《知性の爆発/Cerebral Eruption》
Constructed: 1.0
Limited: 4.5
SoMのリミテッドで残念なのは、知性の爆発から伝染病エンジンまで疫病風みたいなカードが多すぎることだよね。こういったカードは1枚でこっちのボードだけぶっ壊してくるからちょっとね・・・。そう、こいつは土地捲って1t遅れるかもしれないし、呪文爆弾オワタになるかもしれないけど、まぁほとんどの場合相手の場の生物をまっさらにしてくれる。こいつがセットの中でも有数のカードだって理解するのはそんなに難しいことじゃないだろう。
もし遅いデッキでこいつを使って失敗した時には少し困ったことになるが、神の怒りなんかとは違って自分のクリーチャーは場に残るんだからな。


《燃えさし鍛冶/Embersmith》
Constructed: 1.0
Limited: 4.5
金属術デッキにおいては、こいつより優先したいカードってのはほとんどない。
こいつは単にティムであるだけでなく、1tに複数発のダメージを飛ばすことが出来る。そうなれば相手はタフ2の生物を出すべきなのか、こっちがアーティファクトを先にプレイするのを祈って待ってるべきなのか分からなくなってくるだろう。その選択を誤れば、ただでクリーチャーを失うか新しいアーティファクトを引く猶予を与えることとなる。そしてそのどちらも相手にとって望ましいものではないだろう、ドラフトの序盤ではほとんどのカードを差し置いてこれを取ればいい、そうして終盤でこいつが十分に仕事が出来るようなカードを見積もってやればいいんだから。


《鉄を食うもの/Ferrovore》
Constructed: 1.0
Limited: 2.0
鉄を食うものはスターカードにはなれないが、おそるべきクロックになる事もあるし、炉の式典との組み合わせは特に素晴らしいものだ。
もしタフネスをあげる装備品を付けることが出来れば、相手の生物と自分のいらないアーティファクトで1:1交換出来る機会も多いだろう。


《炎生まれのヘリオン/Flameborn Hellion》
Constructed: 1.0
Limited: 2.0
オーガの時と同じ警告をここにも書いておこうか、一見いいカードに見えてもこの環境の重いカードってのはそんなに良くない。それでもこいつをデッキに入れないことより、入れることのほうが多いだろうが、正直なとこもっと軽いカードをデッキに入れたいことである。金属術デッキでは色の合わない模造品のほうが役に立つし、そうでなくてももっと低マナ域のカードが欲しいしね。


《炉の式典/Furnace Celebration》
Constructed: 1.0
Limited: 2.0-4.0
いくつかのカードの同じように、このカードにも評点に幅がある。ドラフトの前半では、炉の式典を中心にデッキを組もうとすることは難しくはないし、そのためにお話にならないカードをピックする必要もない。呪文爆弾や、模造品や、アーティファクトをサクってどうこうするカードってのはそれ単独でもデッキに入るレベルのカードで、そういったカードが多く入ってるデッキにとっては炉の式典は自然とアドバンテージが取れる素晴らしいカードである。
こいつがうまく機能し出せば何度も2:1交換をすることが出来るし、こいつは早い順目にピックしてもいいカードだと思うし、後半でもこいつが活躍できる構成ならね。


《感電破/Galvanic Blast》
Constructed: 2.0
Limited: 4.0
これは金属術カードとして考えなくてもいい。金属術がなくても素晴らしいし、金属術を達成してるならもうちょっと素晴らしい。つまる所、金属術の有無はそんなにこいつの評価をどうこうしないって事だ。もし感電破と闇の掌握で悩んでいて、十分なアーティファクトがあるなら感電破が勝つ、ってくらいの事だし、そんな選択をさせられる状況ってのは本当に稀な事だろう。こいつを取って、デッキに入れて、相手を感電させてやればいいさ。


《ゴブリンの小槌打ち/Goblin Gaveleer》
Constructed: 2.0
Limited: 1.0
こいつをデッキに入れていいレベルにするには、大量の装備品が必要となる。しかも回避能力を付けるやつやそれ以外のものをだ。そして逆刺の戦具の恩恵を受けられないっていうのもすごく大きいし、こいつは金属術も持ってなければアーティファクトでもないし・・・


《蔵製錬のドラゴン/Hoard-Smelter Dragon》
Constructed: 1.0
Limited: 4.5
えーっと、6マナ5/5飛行で土地が起きてれば相手のアーティファクトを壊せるし、そんなことしてる間に相手も殺せると。・・・取らない理由ないじゃん。


《槌のコス/Koth of the Hammer》
Constructed: 3.5
Limited: 4.0
リミテッドにおけるコスの最大の問題点は、負けている場で彼がいかに役に立たないかということにある。逆に、5分以上の場では彼は本当に素晴らしい、4点のクロックと2t後の最終奥義ってのは相手にとっては本当に脅威だ。しかしながら、こいつは本来負けていたゲームであなたに勝利をもたらすようないわゆる爆弾カードではない。あなたが防戦にまわっている時にはコスはただ突っ立っていて、相手がコスを殺すのに費やした何点分かのライフを稼ぐ程度の仕事しか出来ない。この事がコスの評価を下げているようだが、こいつを差し置いて取るべきカードってのはそう多くない、何故ならこいつはPWでPWってのはいつも素晴らしいカードなのだから。


《カルドーサのフェニックス/Kuldotha Phoenix》
Constructed: 2.0
Limited: 4.0

もしあなたのデッキに金属術を達成する余地がなかったとしても、こいつはそこそこ良いカードで、まぁ大体のデッキでこいつを戻すことが出来るタイミングってのは何回かあるだろう。こいつの金属術は3つのアーティファクトが揃ってこいつが墓地に落ちるようなゲーム後半まではそう役に立つ能力でもないしね。


《カルドーサの再誕/Kuldotha Rebirth》
Constructed: 2.0
Limited: 0.5
こいつが仕事をしてるところが見たことがないし、印象付けられるようなこともなかった。
1/1トークンをばら撒いてアドバンテージを取れるような状況ってのはそう多くないし、アーティファクトをサクるコストってのも軽いものじゃない。



《地形の融解/Melt Terrain》
Constructed: 1.0
Limited: 0.5
6マナ域が大量に入った5色デッキと当たるようなことがあったらサイドインしてもいいと思うよ。
でも、そういうデッキ相手ならこれがなくても十分殴りきる時間は足りると思う。この環境は早いからこいつはちょっとばかり使いにくくなっている、まぁ残念なカードだってことだ。

.
《溶鉄の精神/Molten Psyche》
Constructed: 1.0
Limited: 0.0
金属術を達成するまでに、手札にカードがそんなに残っていると思うかい?つまりカードを1枚使って3点とかのダメージを本体に飛ばして嬉しいかってことだ。こいつが強く見えるなら精神的にちょっと厳しいかもしれないね・・・


《オーガの装具奪い/Ogre Geargrabber》
Constructed: 1.0
Limited: 1.0
このフォーマットで6マナ払うのなら、4/4よりもっといい生物を頼む。能力もそんなにいいものじゃないしね。攻撃するときに「そんな装備で大丈夫か?」ってネタが振れるってのはちょっとした魅力かもしれないし、装備品を返すときに「大丈夫だ、問題ない」って言ってもらえればオーガも報われるかもな。


《オキシダの向こう見ず/Oxidda Daredevil》
Constructed: 1.0
Limited: 1.0
速攻ってのはそんなに重要な能力じゃない、しかもアーティファクトをコストにしてってならなおさらでタフネス1ってのははっきり言って悪い。


《オキシダの屑鉄溶かし/Oxidda Scrapmelter》
Constructed: 1.0
Limited: 4.0
火炎舌のカヴーと比較するカードがまた出てきたな、こいつは皮裂きと違ってタッチするのにも使いやすい。3パック目からこいつが出てきたら、タッチすることを考える機会もあるだろう。こいつはどんなデッキに対しても有効って訳じゃない(特に皮裂きと比べるとね)。どんなデッキにもクリーチャーは入ってるが、どんなデッキにもアーティファクトが入ってるわけじゃないからだ。でもまぁ大部分のデッキに対しては良い働きをしてくれることだろう。


《岩滓の精霊/Scoria Elemental》
Constructed: 1.0
Limited: 0.5
こいつは重くて、どんな奴にブロックされても死んで、アーティファクトじゃない。こいつより悪いカードってのはほとんどいない、でもこいつは0.0じゃないんだ、なんたってこいつはクリーチャーで、どこかにこいつを必要とするデッキがあるかもしれないからね。


《粉砕/Shatter》
Constructed: 1.0
Limited: 4.0
ミラディンで粉砕が初めて再録されたとき、こいつはテラーよりも素晴らしいって言う冗談があってね、まぁ本当の事だったわけだが。驚くべきことに、それは今回も変わらない。こいつを除去として早いうちにピックすべきだ。今回、粉砕は金属術デッキに対して戦闘中に使って金属術を満たせなくすることで2-1交換できる数少ない方法でもある。


《トゲ撃ちの古老/Spikeshot Elder》
Constructed: 2.5
Limited: 4.5
こいつがコモンじゃなかったことは喜んでおくべきだね、こいつはリミテッドじゃ嫌われ者だ。装備品を付ければ大抵を生物をなぎ倒して、その勢いのまま対戦相手もなぎ倒してしまうだろう。装備品に限らず、一度6マナに達すればタフネス2のクリーチャーも何もなしで次から次へと倒していくことが出来る。


《トンネルのイグナス/Tunnel Ignus》
Constructed: 2.5
Limited: 0.5
よし、2/1でバニラのやつがどんな評価を受けてるかを見てくれ。


《金屑化/Turn to Slag》
Constructed: 1.0
Limited: 3.5
あぁ、昔脳崩しってカードがあって良くない除去って評価だったんだが、それと比べれば金屑化はいいよ。簡単に2:1交換が出来るってのは素晴らしい、例えこいつがちょっと扱いづらいカードであってもね。


《ヴァルショクの心臓焚き/Vulshok Heartstoker》
Constructed: 1.0
Limited: 1.0
こいつはニューロックの透術士と同じで感染との相性はいいように見える、CIP能力を使い終わった後に仕事を出来ないのがね。感染じゃないデッキでもそれは同じで、能力も本体もカード1枚分のスロットを裂くほどかと言われるとね・・・


Top 5 Commons for Limited

5. 《感電破/Galvanic Blast》
4. 《電弧の痕跡/Arc Trail》
3. 《燃えさし鍛冶/Embersmith》
2. 《槌のコス/Koth of the Hammer》
1. 《蔵製錬のドラゴン/Hoard-Smelter Dragon》

わぁ、赤のコモンの連中は他の色にごめんなさいしないといけないよね。これじゃ他の色をやる理由がないじゃないか、こんなに赤が魅力的なら実際に赤以外には無頓着になってもしかたないね・・・

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